アジア太平洋地域の臨床検査室がより高い運用有効性を求める中、多くの検査室が継続的な改善プログラムを実施し、新しいKPIを毎年モニタリングしています。最新のアジア太平洋地域の臨床検査室ベンチマーク調査 Roche Diagnosticsによる年次調査によれば、地域内の3分の2超の検査室には、専任の継続的改善チームが設置されています。
継続的な改善とリーンマネジメント
調査結果は、アジア太平洋地域において継続的な改善プログラムの人気が大きく、さらに拡大していることを示しています。以下のチャートに示すように、この地域の検査室の半数以上が従業員に対する継続的トレーニング、顧客満足度調査、苦情フィードバックシステム、従業員のパフォーマンス管理と認定取得に取り組んでいます。

現在、アジア太平洋地域の検査室のうちリーンシックスシグマを使用している検査室は3分の1に過ぎませんが、今後12か月間にこのプログラムを実施する計画の検査室の割合が比較的高いことからわかるように、関心は急速に高まっています。Lab Insightsは、アジア太平洋地域におけるリーンマネジメント手法の台頭を広く報告しています。最近掲載されたケーススタディには、以下のものがあります。
- リーンシックスシグマを用いた広東省の病院における検査室の効率改善 (中国のGuangdong Provincial Hospital of Chinese Medicineの検査室室長、Xianzhang Huang氏による寄稿)
- タイの病院におけるリーンマネジメントの教訓 (タイのSriraj Hospitalの副部長、Cherdchai Nopmanejumruslers氏による寄稿)
- 台湾の検査室でリーンシックスシグマを導入 (台湾のFar Eastern Memorial Hospitaの臨床病理学とQMC部門のディレクター、Fang-Yeh Chu氏による寄稿)
これらのケーススタディは、リーンマネジメントが無駄を削減し、検査室のワークフローを改善するための実証済みの効果的で安価な方法であることを示しています。当初は日本で開発されたコンセプトですが、調査によるとリーン手法を使用している、または使用する予定だと回答した日本の検査室はわずか3%でした。タイなどの他の国での利用率ははるかに高く、検査室の93%がリーンマネジメント手法を採用しています。リーンシックスシグマに加えて、アジア太平洋地域の多くの検査室は、品質を実証するために地域および国際的な認定プログラムにも注目しています(詳細は、アジア太平洋地域における臨床検査室の認定と外部品質管理 –2020年データ更新をご覧ください)。
ターンアラウンドタイム(TAT)およびその他のKPI
継続的な改善プログラムに加えて、アジア太平洋地域の多くの臨床検査室は、パフォーマンスを改善するために新しいKPIをモニタリングしています。最も一般的なKPIには、ターンアラウンドタイム(TAT)、外部品質管理(EQC)のパフォーマンス、およびコスト削減が含まれます。

TATは、臨床検査室がパフォーマンスを測定するために使用する最も一般的なKPIです。リーンマネジメントと同様に、Lab Insightsは、アジア太平洋地域の臨床検査室がTATの改善にどのように取り組んでいるかについて、以下を含む多くのケーススタディを発表しました。
- 採血におけるTAT短縮:浜松医科大学の教訓(日本の浜松医科大学の臨床検査室長、前川雅人氏による寄稿)
- ターンアラウンドタイムを30分を短縮する方法(インドネシアのSiloam Hospitals Groupのマネージングディレクター、Grace Frelita Indradjaja氏による寄稿)
- ターンアラウンドタイムを短縮するための技術の活用(インドネシアのProdia臨床検査室の運用・情報技術部長、Andri Hidaya氏による寄稿)
今後数週間で、Lab Insightsは、アジアの臨床検査室がどのようにTATをモニタリングしているかに関する深いデータ、臨床化学、免疫学、動脈血ガス、心筋マーカー、肝機能、腎機能検査を含むさまざまな特定のアッセイの平均TAT目標など、アジアの臨床検査領域における主要なトレンドのさらなる分析を特集する予定です。
これらのトレンドを常に把握するには、Lab Insightsのアカウントに登録し、Roche Diagnostics Asia Pacific LinkedInチャネル をフォローしてアップデートをご覧ください。また、こうした傾向が検査室にもたらす影響について具体的にご質問がある場合は、Wesley Wong([email protected])までお問い合わせください。

