激変する医療環境で検査のスペシャリストとして成功を収める5つのヒント

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韓国大手の検査受託センターEONE LaboratoriesのラボディレクターDr Gwi-young Ohは臨床検査室の大きな変化を長期にわたって目の当たりにしてきました。本稿では、ラボのスペシャリスト: 臨床検査技師を志す人が、急速な進化と成長を続ける分野で成功するための留意点をDr Ohの視点からご紹介していきます。

1. 元気で多才な人であれ

臨床検査室でのキャリアは、性格もワーキングスタイルも前向きでエネルギッシュな人に最適です。だからこそ私が現在の仕事に惹かれた理由のひとつでもあります。

多様なスキルセットが今日の臨床検査技師には求められます。昨今の業務では品質保証・コスト管理・オペレーション・データ解析に精通していることが求められます。商業ラボであれば、営業力やマーケティング力も必要です。

臨床検査技師には保険制度から技術開発まで、業界のあらゆる変化に対応できるマインドセットも求められます。検査室が製薬会社や機器・試薬メーカーとの提携を続けるなかで、新しい考え方や働き方に柔軟に対応することも必要となってきています。

2. 知識の探求者であれ

検査室では毎日のように新しい動きが生まれます。優秀な臨床検査技師は、最新R&D情報やトレンドを逃さないよう、常日頃からアンテナを張り巡らせているものです。

院内カンファレンスへの参加や、医療業界の最新情報の入手はもちろんのこと、臨床検査分野だけに注力するだけでは不十分です。統合化のすすむ現代では、主要な医療分野、つまり内科や小児科、整形外科、産婦人科のトレンドにまで広く目を向けていなければなりません。

最も成功を収めている検査室は、スタッフを学び続ける土壌に根付かせているものです。我々EONEは月に一度、医師によるカンファレンスを実施して、営業チームを含めたラボスタッフに教育研修を行っています。また経験と将来性豊かなスタッフには年に一度、国外の会議に出席させ、世界的視野で業界の進化をとらえる機会を与えています。

3. 提唱者であれ

今、検査室は提唱者を必要としています。臨床検査室は受動的な運営をする収益性の低いサービス部門である、というのは根の深い誤解であり、事実とは全く異なります。それでも、こういった認識が一般的である、ということは避けられない現実です。だからこそ私たち臨床検査技師は、その価値に見合った敬意と報酬を受けるべきです。

自分たちが医療にもたらしている価値を同僚や仲間に認めさせるため、臨床検査技師は根気よく声をあげていくべきでしょう。ラボは単なる裏方などではなく、個別化医療や高度医療において重要な役割を果たしているのです。

また臨床検査技師は、医学生や若手テクニシャンのメンターとなるべきです。専門職としての誇りを広く社会にアピールし、未来の医療従事者にとって魅力的な選択肢であることを訴えていく義務があります。

4. 将来に備えよ

私がEONEに入社した2013年以降、臨床検査室の世界は劇的に変化しました。検体検査におけるオートメーションが強力なツールとして登場し、TATと収益性の向上をバックアップしています。遺伝子検査は個別化医療を促進し、投与量や薬剤有効性の判断に役立っています。AIとビッグデータは、今後も再検査や再調整に関連する決定をサポートしていくことになるでしょう。

これらの最新ツールや技術、ならびにそれらを操作する人財には膨大な投資ーつまり生き残りをかけた先行投資ーが必要です。今後、いったん時流に遅れたラボが、ライバルに追いつくのは至難の業となります。この生存競争においては、他を出し抜くことが何より重要となることでしょう。

5. Have fun.

私が臨床検査の道を選んだのは、とても刺激的で楽しい世界だ、と感じたからです。

毎朝5時前後に目覚めると、ワクワクしながら出勤します。通勤時間中、今日のスケジュールとなすべきことを考えます。夜勤スタッフが出しておいてくれた結果をチェックするのが待ち遠しく感じます。

短期間で劇的な展開を見せる、臨床検査の世界。私たちプロフェッショナルには、この変化に対応するバイタリティと、新展開を楽しむ姿勢が求められます。現代のきわめてアクティブな環境下では、自分の仕事を大いに楽しむことが、なにより大切なのではないでしょうか。
 

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