シンガポール国立心臓センター臨床・トランスレーショナル研究室長のDavid Sim教授は、循環器バイオマーカーを用いた心不全評価や管理指導の分野で幅広い経験を有している。第7回CCLTA(China Conference on Laboratory Technology and Application)で行われた講演では、Prof Simが、心不全の診断、予後予測および管理のためのエビデンスに基づくツールとしてのNT-proBNPの大きな臨床的価値について説明する。
研究と臨床試験の両方を活用することで、Sim教授は、急性および慢性心不全の両方の状況において、NT-proBNPなどの心臓バイオマーカーを選択する必要性を強調している。また、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)の使用を推奨する臨床ガイドラインの多くは米国などから発信されたものですが、アジア太平洋地域の研究でも、そうした推奨をエコーするエビデンスが示されている。
また、今後のアプローチは、バイオマーカーのモニタリングだけでなく、アジア糖尿病予後予防臨床試験(ADOPT)のようなリスクの高い患者の早期発見により疾患の有害事象を防ぐためにも拡大していくべきであることや、バイオマーカーの特定によって高リスク糖尿病患者の心不全の発症などの心血管イベントを一次予防することを目指して行われることについても紹介された。
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